姫路顕栄教会
2009 年2月の聖句PDFファイル
「成長させて下さったのは神です
Tコリント 3章 6節

  子どもの育つ力には驚かされます。ついこの前に、生まれたばかりだと思っていた長女が、気がつけば中学2年生、家内よりも背が高くなっています。子育てと いう言葉がありますが、思い返しても、親である私が、子どもの成長のためにしたことなどあまりなく、それこそ魔法の木が伸びるように子どもは成長したので す。まさに「成長させて下さったのは神です」という今月の聖句を、日々、実感させられています。

 仏教学者であるひろさちや氏が、講演会 で「子どもはつくるものではなく、授かるものです。そう考えることができた時、はじめて子育てができます」と語られました。すると、あるお母さんから「よ くわかりました。でも、授かった以上、わたしのものですよね」という返事が戻ってきたので「いやいや、子どもは、あなたが勝手にして
いいあなたの持ち物ではなく、ほとけさまからの預かりものなんですよ」と釘をさされた上で、こんなお話をされたのです。

  「たとえば、障がいを背負って生まれてくる子どもは、ほとけさまが一番心を痛められた子どもです。この子をだれに預けるべきか、迷われたに違いない。ほと けさまは、あなたが親であれば、必ずこの子を幸せにしてくれるね。そう信じて私に預けて下さったんだ、そう思えた時、はじめて親と子が幸福になれるので す」。

 今月の聖句が記された当時、コリントの教会には「私はパウロ先生につく、いや、わたしはアポロ先生につく」という派閥争いがあり ました。そんな教会の信徒たちに向けて、聖パウロはこのように語りかけたのです。「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させて下さったのは神 です。ですから、大切なのは、植えるもので
も水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です」。

(コリントの信徒への手紙一 3章 6−7節)

「子どもを育てて下さるのは、神さま。私は親として神さまからこの子をお預かりしているだけなんだ」。このことに気づいたとき、はじめて本当の子育てができるのです。神さまが、この私を信じて、預けて下った子どもは、魔法の木のように成長してゆきます。


キリストの平和

(チャプレン 日本聖公会 司祭 藤井 尚人) 
                                              
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