姫路顕栄教会
2006年12月の聖句PDFファイル
「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになったルカ 2:11



ク リスマス・ページェント、それはイエスさまの降誕劇のことです。時計を今から二千年前のユダヤのベツレヘムに戻して、初めてのクリスマスを再現します。登 場人物と言えば、マリアさま、ヨセフさま、大天使ガブリエル、星、羊飼いと羊、ヘロデ王と兵隊、東の国の三人の博士、そして、みなさんお気づきですか?こ の降誕劇の主役であるイエスさまは、飼い葉桶の中でただスヤスヤと眠っているだけの生まれたばかりの赤ちゃんですので、当然セリフもなければ配役もありま せん(笑)ホント、不思議な劇ですよね。

で、僕がいつも涙腺をユルクさせられる登場人物は宿屋さんです。「あいにく今晩、ウチの宿は満員 です。どこか他の宿をお探し下さい」と、寒い夜、泊まる場所を探して宿屋の前に寂しく佇む身重のマリアさんとヨセフさんを、どこかへ追いやる宿屋さんの姿 に「ああ、僕は今年も(忙しいとか、非常識だとか、それは僕の仕事ではないとか)自分勝手な理由ばかりつけて(今晩泊めてください)といろんな人の姿を とって自分の目の前に現れて来られたイエスさまを(心の扉を閉めて)お断りしてきてしまったなあ。」という心の冷たい、哀れな、本当の自分の姿が重なりま す。それが涙の理由です。

しかし、最後の宿屋さんの登場に僕は救われます。「ウチも満員ですけど・・・、馬小屋なら空いてます。どうぞお 入り下さい。どうぞお泊まり下さい。」イエスさまは、その夜、馬小屋でお生まれになりました。天上では天使がグロリアを歌い、荒野の貧しい羊飼いたちは、 羊を連れてベツレヘムの馬小屋まで辿り着きます。そこには、ただ、ヨセフ、マリア、そして生まれたばかりのイエスさま(「聖家族」ですね)が、飼い葉桶の 中でほほえんでおられるだけ、それが「聖夜(クリスマスイブ)」の出来事でした。

僕は、5年前にこの姫路顕栄教会・聖ミカエル広畑幼稚園 に牧師として赴任した時、「こんな教会・幼稚園になったらいいな」という願いを込めてミカエルホールに1枚の絵を飾りました。「世の光」と題されたその絵 は「見よ、わたしは戸口に立ってたたいている(ヨハネ黙示録3章20節)」と云うみ言葉の絵画です。イエスさまは、手に灯りを下げて私たちの心の扉をたた いておられる、しかし、その扉には、複雑にツタがからみつき、しかも、頑丈な木の扉の取っ手は、内側にしかついていないために、外側に立つイエスさまから は、私たちの心の扉を外から開けることはできない、そんな絵画です。

クリスマスにはきっと「奇跡」が起こります。「あいにく、ウチも満員ですけど・・・うん、馬小屋でしたら、どうぞ、お入り下さい」。小さな子どもたちの捧げる降誕劇にわたしたち大人が祝福される、そんな素敵なクリスマスでありますように・・・。

Merry Christmas 2006 & A Happy New Year 2007

Copyright(C)2006 藤井 尚人 


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