姫路顕栄教会
2004年3月の聖句PDFファイル
「わたしはあなたと共にいるイザヤ 43:2



今、 幼稚園には65枚の卒園証書が準備されています。卒園児の名前以外は同じ文章が書かれている卒園証書ですが、その1枚1枚には卒園生一人一人の、つまり 65人それぞれの聖ミカエル広畑幼稚園での思い出が刻み込まれています。そして この春から、65通りの新しい人生の歩みが始まるのですね。それは、年中 さんも年少さんにとっても同じこと、私たち一人一人にとって新しい出発の春がそこまで来ています。

渡辺和子シスターは、ノートルダム清心 女子大の学長だった頃、必ず毎年の卒業式で、「さようなら」の代わりに「行っていらっしゃい」と卒業生を送り出しておられたそうです。「行っていらっしゃ い」と言うからには「いつもでもお帰りなさい」が前提です よね。「あなたにしかできない、神さまのお手伝いをするために、元気で行っていらっしゃい。美 しい人になって、幸せな人生を築きあげなさい。どんな辛い時も安心して、神さまが、いつも共におられますから・・・」そんな卒業生一人一人を愛するシス ターの祈りが聞こえてくるような「行っていらっしゃい」という別れの言葉です。

で、美しい人になるためには3っの条件があるそうで、

1:いつもにっこり笑うこと、
2:他人の身になって思うこと、
3:自分の弱さ、みにくさを恥じないこと、

これは非常に醜いがゆえに「泥かぶら」といじめられていた娘に向かって、一人の旅の老人が語りかけた言葉で、この物語の最後はこの娘によって心を清められた人買いの「もうお帰り、仏のように美しい子よ」という台詞で締めくくられています。

(真山美保「泥かぶら」より)

人 生の一番大切な時期を聖ミカエル広畑幼稚園で過ごした卒園生のみなさんは、きっとこの3つの条件をクリアできることだと信じています。でも、人生に疲れた 時、何か忘れものをしてしまったような時、辛い時、悲しい時、いつでも「ただいま」って帰って来て下さいね。だから別れの言葉は「さよなら」ではなくて、 「行っていらっしゃい」です。
―神さまはいつもあなたと共におられます―。

主の平和。

Copyright(C)2004 藤井 尚人 


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